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★2月11日(土・祝)関根秀樹 火起こしから始める「たき火」ワークショップ&「研ぎ」講座

2023-01-28

Tag :

 『縄文時代は火を起こすのも難しく、
とても不便な生活だったのでしょうか?

逆に、モノの溢れている現代の方が不便だと私は思っています』
原始技術史研究者 和光大学非常勤講師 関根秀樹


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 たき火+刃物

 面白いだけで無くとても大切なことを経験する日になります
今回は実験もたっぷり! 「火起こし&研ぎ」さあ楽しく過ごしましょう!

分で木を拾ってきて「焚き火」したことって有りそうで無かったかも。
まして自分で火をおこしたことなんて・・・

一口に焚き火をするといっても、今まで経験の無いことを沢山
しなければ、ちょっと出来ないかもしれませんよ。
だってどんな木を集めれば良いのかも最初は分かりませんから。
人によっては初めてナイフやナタを使うかも。
そこは当然発見の連続です。

今回のイベントは、ちゃんと「焚き火」をして、料理もして
実験もして、音で遊んだり、語ったり、ぼんやりしたり・・
詳しいプログラムスケジュールはありません。
参加された方の自然発生的な流れに任せています。

回は特別講座のおまけ付き!
新春特別として『
ナイフや包丁の研ぎ講座』もやります。

ピンと来た方、どうぞお待ちしております。


関根先生からのメッセージ

焚き火ワークショップへの招待


                                 


火のある暮らし

2000年頃のデータでは、世界人口の30%ほどが、焚き木や乾燥畜糞などを燃料に煮炊きや暖房など日々の暮らしを営んでいました。


インフラを破壊されたウクライナでも、焚き火以外に暖をとる手段のない人々は多いでしょう。
欧米の森林国やオーストラリア、ニュージーランドなどでは燃焼効率の高い薪ストーブや暖炉が発達し、普及率90%を超す国さえあります。


世界有数の森林国、日本では、北海道や信州を除けば薪ストーブの普及率は1%にもならないのではないでしょうか。


倒木や間伐材、剪定枝や落ち葉など、膨大な量の木質資源が、ただ放置され腐っていきます。
もちろん、ボストンのような盆地で空気の逆転層によって煙が滞留してしまう地形では、薪ストーブや焚き火が禁止されている場合もあります。


しかし、日本の多くの地域で、教育目的でも災害への備えの意味でも、森林環境の保全やエネルギーの有効利用のためにも、もう少し焚き火や薪ストーブの普及が促進されてもいいのでは?
江戸時代前期に書かれた「足軽物語」を読むと、戦国時代の小枝や乾燥馬糞などを使った驚くほど無駄のない焚き火の技術文化が垣間見えます。


30歳のころ、火をテーマにしたNHKの科学番組で、埼玉のボーイスカウトのベテラン指導者グループと少ない薪で飯盒の飯を炊く競争をさせられたことがありました。


わずかな薪でいかに効率的にご飯が炊けるか、というのは現代の遊びとしてもおもしろいでしょう。
結果は?  3合の米を炊くのに、彼らは鉈やナイフを使って薪の消費量2㎏強
こっちは刃渡り8㎝のフォールディングナイフ1丁で、400g。
しかも向こうは急ぎすぎて火力を上げすぎ、吹きこぼれたためか、ちょっと早かったけれど芯の残るメッコ飯。こちらはおいしく炊けました。


あのころ、いかに少ない薪で効率的な小さな焚き火をするか、なんて考えて実験するもの好きはほかにあまりいなかっただろうし、実は、20代のころ、岩城正夫先生と一緒にボーイスカウトや日本キャンプ協会から招かれて上級指導者養成講座の講師をしたこともありました。
ぼくは非効率で大きすぎるキャンプファイヤーをけちょんけちょんにけなしていましたから、数年で呼ばれなくなりましたが。

どんど焼きじゃあるまいし、焚き火は大きすぎるとそばへも寄れません。


あ、そういえば曲亭馬琴の小説で、爆竹に「とんど」というかなを振っているのがあります。
小正月の左義長、どんど焼きの本質が邪を祓う爆竹文化であることがわかります。
中田ダイマルラケットの漫才「僕の漂流記」では、南島の原住民の大きな焚き火を「とんど」と呼んでいます。
大阪弁なのか尼崎弁なのかわかりませんが。


火を囲むなら、適度な大きさというものがあります。
春信の浮世絵にも描かれた、紅葉を焚いて酒を暖めるという白楽天ごっこも風流です。
今回はバウムクーヘンも焼きますが、丹沢七沢の中川重年さんから教わった方法をもとに、もう少し早く焼けるように芯の竹を細くアレンジしています。


神奈川県森林研究所の研究員や京都学園大学バイオ環境学部の教授などを歴任した中川さんは『焚き火大全』の共編著者で、広葉樹林業や森林環境保全などの専門家(ただの研究者ではなく、卓越した実践家)で、樹木の図鑑などたくさんの著書があります。
材料のレシピは「タモリ倶楽部」でやったのと同じ。
あの時は風速20mの春一番が吹き荒れる恐怖の焚き火でしたが。


ナイフや包丁の研ぎをやりたい人は、早めに来てください。
火起こしは、最も原始的とされる火ミゾ式や、東南アジアのノコギリ式も体験してみましょう。


カレーやコーヒー、麹で作った本物の甘酒(酒粕で作ったのは貧窮問答歌にある粕湯酒で、
甘酒ではありません!)など、あったまるものを用意しています。


和光大学4年生の伊藤源くんが開発したスウェーデントーチの発展型、伊藤式丸太のロケットストーブも実演してもらいます。

関根秀樹

--

 

関根秀樹 『焚き火ワークショップ』

【募集要項】

日時: 2023年2月11日(土・祝)  雨天決行
     11時~18時半くらいまでを予定
     (遅れての参加、早退は自由です)

大体のスケジュール:
   ・11時~ 研ぎ講座(焚き火をしたい人は焚き火可)
   ・12時半頃~ 焚き火開始(研ぎを続けたい人はそのまま)
研ぎ講座 ナイフ、包丁などご持参できる方はお持ち下さい

会費:大人 8000円  
家族参加
未就学児 無料  小学生 2000円 中学生 3000円 高校生 4000円

募集:25名前後 
*中学生以下の単独、及び複数でのご参加はご遠慮下さい。

会場: 小田急線鶴川駅付近徒歩10分程度 
    (集合場所をお申し込み確認メールにてお知らせ致します)

食事: 各自「芋」「肉」「野菜」など焼きたいものをご持参下さい。
    アルコールの持ち込み可
会への差し入れ、参加される方々への飲み物、食べ物大歓迎です。

お申し込み ⇒ 申込フォームへ

●当日の服装について
薄手のダブダブ起毛素材は着衣火災の危険性があるので不可。
薄手のポリエステル、ナイロン100%の服、フリースなども火の粉で
穴が開いたり火傷をする場合があります。
上着は綿や毛が50%以上の厚手素材が安全です。
多少汚れたり煙の臭いがついてもいい服装でお越しください。
日よけ帽子、手拭い、タオル、軍手なども有ると便利です

会場は屋外ですので、暑さ寒さ対策、紫外線対策等お忘れ無く!

・その他 同意事項

講習会中の怪我や事故等には十分お気をつけ下さい。
決してご無理をなさらずご自身の体調をご判断の上ご参加下さい。
イベント開催中の発病・怪我・事故・盗難などについての責任は負いかねますので予めご了承下さい。
事前に傷害保険、レジャー保険等に加入していただくなど、ご自身の責任において対応して頂きますようお願いいたします。
イベント中は講師およびスタッフ指示及び当該施設の利用規約をお守り下さい。

講師プロフィール
:和光大学や多摩美術大学、桑沢デザイン研究所などの非常勤講師も務めるフリーの研究者&ライター。
主な著書に『新版 民族楽器をつくる』『竹でつくる楽器』(創和出版)、『縄文人になる』(山と渓谷社 ヤマケイ文庫)『焚き火大全』(創森社、編著)、『刃物大全』(ワールドフォトプレス)などがある。
教育出版の中学校音楽教科書にも執筆。
※NHK教育『スコラ坂本龍一 音楽の学校』にも出演


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プロフィール

TC.Academy.2021

Author:TC.Academy.2021
-------------------------
必然といえる偶然から出会った、
トップアスリートを支える
プロフェッショナルな人達と
関わりを持つようになって
20年以上になります。

自らが彼らにアドバイスを受け、
自身の心身に大きな変化を生じ、現在に至るまで日々進展中。
アドバイスを受ける毎に驚きがあります。

私のもらった感動やノウハウを
今度は多くの方々と共有したいという思いにかられ、直接プロフェッショナルの彼らから指導を受けられる講習会などを企画運営しています。

最初は知人から伝えはじめ、
今ではアスリート、アーティスト、学生、主婦あらゆるカテゴリーの分野のみなさんに参加頂いています。

私自身は身体を使う競技者経験はありません。
アーティストやコーチングプロなどのマネージング、プロデュースを生業にしています。

プロフェッショナルを支えるプロフェッショナルの彼らの独自のノウハウは、ジャンルの枠を超えて物事の本質に一歩近づく気づきを得られるものかもしれません
2011.7.1

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