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★1月30日(土)関根秀樹 『声に出して読めない日本語  学校では教えない裏日本文学史』

2020-12-29

Tag :

緊急事態宣言に伴う新型コロナウイルス感染拡大防止対応の為延期となりました


識の玉手箱、関根先生のワークショップへようこそ!

今の教育では殆ど教わることの無いジャンルを今回は掘り下げます
関根ワールド全開、興味深い資料も!

関根秀樹ワールドご一緒に如何ですか?

ピンと来た方、どうぞお待ちしております。

企画者の北川智久先生からのメッセージ
皆様に来ていただきたいのだ。
今回はただ艶笑噺で爆笑したくて関根先生に頼んだ訳ではない。
技の世界を追究する上で、これから必要になるから頼んだのだ。
皆様と笑いながら場を共有できたら嬉しい。
北川智久



声に出して読めない日本語 学校では教えない裏日本文学史
和光大学非常勤講師 関根秀樹
                       
何年か前、『声に出して読む日本語』という本が評判になり、その影響もあって小学校の国語で「寿限無」を暗唱したりするらしい。教科書にある詩や短歌や俳句をそらんじ、中学になると枕草子や方丈記、徒然草、平家物語の一節を暗唱したりするのは昔から文学少年文学少女の常道だった。しかし、枕草子を「の」をつけず「まくらそうし、まくらぞうし」と読むと意味が違って18禁になる。

枕草子はかまはぬと始皇いひ(天明四年の川柳)

国語の教科書に川柳や狂歌は出てこないが、歴史の教科書にはいくつか紹介されている。老中松平定信の寛政の改革を皮肉った

白河の清きに魚のすみかねてもとの濁りの田沼こひしき
世の中に蚊ほどうるさきものはなし ぶんぶといふて夜も寝られず

などが有名だが、その定信は狂歌が大好きで蜀山人太田南畝とも交流があった。
 狂歌の源流には落書(らくしょ)、落首がある。建武二年(1335)の「二条河原の落書」は、今様(いまよう)の尽くし歌にも似かよった七五調の長文だが、これは幕末~明治の阿保陀羅経の尽くし歌にも受け継がれる中世の日本語ラップだ。

 日本の植物学の父と言われた牧野富太郎は、小学校中退で東京帝大講師、理学博士、第一回の文化功労者にも選ばれているが、学歴や権威に興味がなく、権威主義の教授たちから何度も帝国大学を追われ、研究を妨害されてもいる。富太郎の趣味に庶民の文芸、都々逸(どどいつ)がある。

   沈む木の葉も流れの具合 浮かぶその瀬もないぢゃない

幕末の都々逸で有名なのが、

三千世界のカラスを殺し 主と朝寝がしてみたい

これは桂小五郎作、高杉晋作など諸説ある。

  山の松茸なに見ておがる 谷の鮑を見ておがる
  山のアケビは何見て割れる 谷の松茸見て割れる

東日本の盆踊り唄ではアケビだが、西日本ではザクロの場合が多いらしい。口語による七七七五の詩形は盆踊り唄や潮来節、丹波篠山のデカンショ節(東京帝大水泳部などから学生寮歌としても広まった)などにも類例があり、デカンショの合いの手はデカルト、カント、ショーペンハウエルだ、などという説も生まれた。川上音二郎のオッペケペー節も同類だ。

  ざんぎり頭をたたいてみれば 文明開化の音がする

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自由民権運動の川上音二郎が演じたオッペケペー節

 「萬朝報」の黒岩涙香は卑俗化する都々逸を憂えて「里謡」を提唱したが、卑俗でない都々逸などおもしろくもなんともない。
 寄席での都々逸とくれば千人斬りと言われた柳家三亀松(初代)。戦時中は風俗のためよろしからずと禁演になった。この辺からあまり大きな声では読めなくなってくる。七七七五は演歌や歌謡曲にも受け継がれ、その末裔はサザンオールスターズか。

 子どものころから有線放送やラジオで大好きだった三遊亭金馬(三代目)には、落語だけでなく「随談」という小噺混じりの漫談に名演がいくつもある。そこに登場する古川柳や狂歌、古人の逸話伝説にも抱腹絶倒のすごいのが多い。『古事記』や『日本書紀』『万葉集』『奥の細道』にも、鳥や植物に関する博物誌的話題がいくらもある。教え鳥の別名があるセキレイは『日本書紀』に登場し、古川柳「鶺鴒はひとつおしへてあきれ果て」を金馬師匠も取り上げている。
 「町内で知らぬは亭主ばかりなり」「弁慶と小町は馬鹿だ なァかかあ」「歯は入れ歯 目はめがねにて 事たれど」「蛤は初手赤貝は夜中なり」「その当座 昼も箪笥の鐶が鳴り」中学生以下で意味がわかった人は職員室に自首しなさい。
 「道鏡は座ると膝が三つでき」と川柳にもよまれた孝謙天皇の夫、弓削道鏡の大きかった話。絶世の美女、世界三大美女の一人とされた小野小町の穴の話。七五調でなく八八八六の詩形を持つ沖縄の琉歌の話。神話伝説から民俗文化史、江戸のBL小説から武術の道歌まで、教科書には出てこない古典文学のカオスに、ようこそ。
 
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声に出して読めない古典の代表作、平賀源内の浄瑠璃風戯作『長枕褥合戦』



関根秀樹 『声に出して読めない日本語 学校では教えない裏日本文学史

日時: 2021年1月30日(土)
    13:10-16:00 (途中休憩を挟みます)

会場:タワーホール船堀 会議室「306」
アクセス:都営新宿線「船堀」駅前 徒歩1分
   
会費: 一般 8000円 / 専門学校、大学生 6000円
募集:12名前後 
お申し込み ⇒ 

(緊急事態宣言に伴う新型コロナウイルス感染拡大防止対応の為延期)


【重要なおしらせ】
現在コロナウイルス感染拡大の防止対策として都内公共施設の貸し出しが制限されており、今回の会場も今後その対象となる可能性があります。 そのため今後の成り行き次第では、現在主催者判断で開催可能とされる会場も行政より会場使用を制限(開催中止要請、開催禁止)される可能がありますので、開催に関しましては極めて流動的であるとご理解下さいますようにお願いいたします。
皆様方のご理解の上お申し込み下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。
また当日ご来場の際は「マスク」の着用も重ねてお願いいたします。


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講師プロフィール
関根秀樹:和光大学や多摩美術大学、桑沢デザイン研究所などの非常勤講師も務めるフリーの研究者&ライター。
主な著書に『新版 民族楽器をつくる』『竹でつくる楽器』(創和出版)、『縄文人になる』(山と渓谷社 ヤマケイ文庫)『焚き火大全』(創森社、編著)、『刃物大全』(ワールドフォトプレス)などがある。
教育出版の中学校音楽教科書にも執筆。
※NHK教育『スコラ坂本龍一 音楽の学校』にも出演

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プロフィール

TC.Academy.2021

Author:TC.Academy.2021
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必然といえる偶然から出会った、
トップアスリートを支える
プロフェッショナルな人達と
関わりを持つようになって
20年以上になります。

自らが彼らにアドバイスを受け、
自身の心身に大きな変化を生じ、現在に至るまで日々進展中。
アドバイスを受ける毎に驚きがあります。

私のもらった感動やノウハウを
今度は多くの方々と共有したいという思いにかられ、直接プロフェッショナルの彼らから指導を受けられる講習会などを企画運営しています。

最初は知人から伝えはじめ、
今ではアスリート、アーティスト、学生、主婦あらゆるカテゴリーの分野のみなさんに参加頂いています。

私自身は身体を使う競技者経験はありません。
アーティストやコーチングプロなどのマネージング、プロデュースを生業にしています。

プロフェッショナルを支えるプロフェッショナルの彼らの独自のノウハウは、ジャンルの枠を超えて物事の本質に一歩近づく気づきを得られるものかもしれません
2011.7.1

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