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★5月5日(日)関根秀樹「刃物の選び方使い方と研ぎ 入門編」

2019-04-15

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 『ナイフマガジン』『刃物大全』(WPP)の連載や特集で登場した刃物の一部も紹介しつつ、現代の生活で使う刃物の選び方、使い方、研ぎやメインテナンスの基本を実践的に学びます。

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あなたは自分に合った刃物を知っていますか?

物は危険だから持たない触らないように、と学校で習ったけど
日常生きていく上でも刃物が無ければ、困ることは多い。
職人さんでは無いけど、切れ味って知ってみたいし、刃物(道具)を愛おしむ気持ちも
できれば分かるようになりたい。

原始の時代から存在している「刃物」、本当は知らなければならない、知っていなければならない事がきっと沢山あるハズです。 今回はその情報、お宝話を関根先生が皆様に語ります。

関根秀樹ワールドご一緒に如何ですか?
ピンと来た方、どうぞお待ちしております。

関根先生からの講師挨拶文

刃物の選び方使い方と研ぎ 入門編
 
   数年前まで、『ナイフマガジン』という、ナイフ、刃物の専門誌があった。
そこで10数年間、主に日本の山仕事や職人仕事、あるいは日常生活で使われるで使われる生活刃物についての記事を書いてきた。「鉈と小刀 日本民俗刃物考」の連載が始まるまで、『ナイフマガジン』の記事は戦闘用、軍事用のいわゆるタクティカルナイフがほとんど。だが、失われつつある日本列島各地の鉈や山林刃物、職人や農山漁村の手仕事に使われてきた刃物。
そうした刃物についての、古今の文献や実地調査に基づくディープな記事が書ける雑誌は他にどこにもなかった。

考古学的な話題、民俗学的な話題、主に東南アジアや南アジア、オセアニアなどの文化人類学的な話題もOK。
縄文式サバイバルやブッシュクラフト(主に野外での自然素材を使ったプリミティブな生活技術)、民族楽器の製作など、で日常的に刃物を使い、研ぐ使い手の立場でデザインした刃物を、日本を代表する腕のいい鍛冶屋さんに注文して作っていただく、というような企画も実現した。 

学生時代に秋岡芳夫先生(工業デザイナー)のところで知己を得た中野の高名な大工道具鍛冶、左市弘(山崎氏。故人)には、無理を承知で明治時代の肥後守(というよりその原型)の刃だけ鍛ってもらった(地金は持ち込みの古い和釘。鋼は白紙1号)。「穴は自分で開けて!」というので大学のボール盤で加工し、変形の真鍮鞘も自分で作り、30歳年上の親友(古美術修復家)に李白の詩の一節を鏨で彫ってもらった。 
  
 戦前の肥後守の座金は菊花紋が多かったが、それじゃ芸がない。いまは一流の宝飾デザイナーになっている古い友人(知り合った頃は東京芸大の学生だった)のアトリエにベリリウム青銅の薄板を持ち込み、桜の花の形のおしゃれな座金を作ってもらった。 コラボレーションによる左市弘スペシャル肥後守。

以前にも市弘さんには洋式のナイフを作ってもらったことがあり、「関根さんはいつもおもしろいけど面倒な仕事持ってくるねえ」とあきれられた。 その後、縁あって出演した科学番組から、「だれか科学の知識や技術を応用してものを作っている職人さんはいませんか?」と相談を受けたので、即座に東大や東工大などでも非常勤講師を務めていた市弘さんに電話し、やがてすばらしい番組が出来上がった。

 市弘さんもとても喜んでくださったが、名人の秘伝を惜しげもなく公開した映像はこの上もなく貴重だ。
市弘さんはテレビ局からもらったビデオを何十本もダビングして交流のある同業者や友人たちに配った。 
惜しくも亡くなられて、二人三脚だった火造り名人の弟さんも廃業。刃物鍛冶の名門左市弘の名跡は絶えてしまったが、Youtubeでも見られるこの番組が生まれるきっかけを作ったことで、ささやかな恩返しができたような気はしている。 
甲野善紀先生はじめ多くの方々も読んでくださっていた『ナイフマガジン』の、いくつかの連載記事の一端は、膨大な写真資料とともに『刃物大全』(WPP)に転載されている。 

今回は連載や特集で登場した刃物の一部も紹介しつつ、現代の生活で使う刃物の選び方、使い方、研ぎやメインテナンスの基本を実践的に学びます。ちょっとした木工や竹細工もやってみましょう。

 クラフトナイフを日本刀のようなハマグリ刃に研いだもの、左利き用に改造したものなど販売用も少し用意しますが、愛用のナイフや包丁、はさみ、砥石などがあればご持参ください。

砥石を新しく買うなら、天然砥石と同じように水をかければすぐ使えるシャプトンというメーカーの、「刃の黒幕」というシリーズがおすすめです。とりあえず中砥で1000番、仕上げ砥で3000番くらいそろえれば家庭用には十分でしょう。耐水ペーパーなどを使う応急処置や、さび止めの工夫などについても考えましょう。   
 関根秀樹


関根秀樹 
刃物の選び方使い方と研ぎ 入門編

【募集要項】

日時: 2019年5月5日(日)  
     13時~17時くらいまでを予定
     (早退は自由です)
   
会費:大人 8000円  
家族参加
未就学児 無料  小学生 2000円 中学生 3000円 高校生 4000円

募集:15名前後 
*中学生以下の単独、及び複数でのご参加はご遠慮下さい。

会場: 小田急線鶴川駅付近徒歩10分程度 
    (集合場所をお申し込み確認メールにてお知らせ致します)

お申し込み ⇒ 
申込フォームへ

●その他
ご自身のナイフ、包丁、ハサミなどの研いでみたい刃物をお持ち下さい

・その他 同意事項

講習会中の怪我や事故等には十分お気をつけ下さい。
決してご無理をなさらずご自身の体調をご判断の上ご参加下さい。
イベント開催中の発病・怪我・事故・盗難などについての責任は負いかねますので予めご了承下さい。
事前に傷害保険、レジャー保険等に加入していただくなど、ご自身の責任において対応して頂きますようお願いいたします。
イベント中は講師およびスタッフ指示及び当該施設の利用規約をお守り下さい。

講師プロフィール
:和光大学や多摩美術大学、桑沢デザイン研究所などの非常勤講師も務めるフリーの研究者&ライター。
主な著書に『新版 民族楽器をつくる』『竹でつくる楽器』(創和出版)、『縄文人になる』(山と渓谷社 ヤマケイ文庫)『焚き火大全』(創森社、編著)、『刃物大全』(ワールドフォトプレス)などがある。
教育出版の中学校音楽教科書にも執筆。
※NHK教育『スコラ坂本龍一 音楽の学校』にも出演


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プロフィール

TC.Academy.2021

Author:TC.Academy.2021
-------------------------
必然といえる偶然から出会った、
トップアスリートを支える
プロフェッショナルな人達と
関わりを持つようになって
20年以上になります。

自らが彼らにアドバイスを受け、
自身の心身に大きな変化を生じ、現在に至るまで日々進展中。
アドバイスを受ける毎に驚きがあります。

私のもらった感動やノウハウを
今度は多くの方々と共有したいという思いにかられ、直接プロフェッショナルの彼らから指導を受けられる講習会などを企画運営しています。

最初は知人から伝えはじめ、
今ではアスリート、アーティスト、学生、主婦あらゆるカテゴリーの分野のみなさんに参加頂いています。

私自身は身体を使う競技者経験はありません。
アーティストやコーチングプロなどのマネージング、プロデュースを生業にしています。

プロフェッショナルを支えるプロフェッショナルの彼らの独自のノウハウは、ジャンルの枠を超えて物事の本質に一歩近づく気づきを得られるものかもしれません
2011.7.1

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