8月16日 関根秀樹 『弓矢を作る集い』
2015-08-04
- Category : イベント
Tag :
本気で弓矢を作る!
何でこんなにワクワクするんだろう?
子供の頃得意げに弓矢を見せてくれた年上の君に
弓矢が作れなかった僕が凄いの作って見せてあげる!
そしてその日作る弓矢は、武術へと昇華する。
決め過ぎない その場でベストな選択を楽しむ
毎回参加の方ならお分かりと思いますが、
今回のイベントも、ちゃんと弓矢は作りますが、
詳しいプログラムスケジュールはありません。
自由稽古に参加されるもよし、音で遊んだり、語ったり、ぼんやりしたり・・
懇親会で各自持ち寄りの飲み物や食べ物を楽しんだり
参加された方の自然発生的な流れに任せています。
ピンと来た方、どうぞお待ちしております。
弓矢を作る集い
皆様こんにちは。 北川です。
武術・武道、身体技法を色々と教わったり研究していて分かったのが
「弓矢の重要性」
です。
しかし弓矢と言っても多種多様です。
何から学べば良いか思案しておりました。
そしてある日
「関根先生に一番古い、原始の弓矢の作り方から習おう!」
と思って企画しました。
ここから何かが始まると思います。
北川
【関根秀樹先生からのメッセージ】
弓と矢をつくる
古代~中世の戦争で最も重視された武器は弓矢と投石、近接戦の槍でした。
槍や投石の始まりは少なくとも250万年以上も前のこと。
対して弓矢の発明はよくわかっておらず、わずかな状況証拠から、およそ1万5千年前のレパント地方(現在のシリア、ヨルダンあたり)ではないかと言われています。
ヴィルム氷期が終わり、広大な草原が冬~春は大雪に閉ざされるようになったため、マンモスなど大型の獲物が大量絶滅した時代です。
狩りの技術も、森林ですばしこい小型動物に対応した変化を迫られました。
弓矢の発明は、弾力という目に見えない力を利用した最初の革命で、岩城正夫先生によればバネの起源、機械の起源の一つでもあります。
今回は、縄文~平安時代に使われた(アイヌ民族は近代まで)丸木弓を作ります。
弓琴、あずさ弓のように楽器であり呪具でもあった弓矢という道具に秘められたさまざまな工夫。
その操作法の中に隠された徒手武術との関連。
「弓歩」「弓受けの構え」とはいったい何なのでしょう。
何か参考になるものはないかといくつかの事典類を調べ、ついでにと wikipediaも見てみたら、あれはひどいですね。
何がどうひどいか。
情報の質や検索法、調べるという行為の変化についても考えてみましょう。
人類の進化と自己家畜化、自己ペット化、現代文明の発展と文化の多様性喪失、人の能力の劣化などにもつながる問題点が、弓矢の発展にも内在しています。
和光大学非常勤講師 関根秀樹
【ゲスト講師 光岡英稔先生からのメッセージ】
今回は私自身が誰よりも関根先生による弓矢の作り方のワーク・ショップを楽しみにしているかも知れません!!
ちょうど私の武術研究が弓馬の術に着目し始めているところにドンピシャの弓矢作りの講座を開いていただけることは嬉しいばかりです!
考えてみれば私の最初の武術体験も弓矢でした。カリフォルニアの野山で生活していたころ父親から貰った弓矢を打ったことが初めての武術経験だったと言えます。古い洋弓でしたが、父親が藁の束を買って来てくれ家の坂道を下りたところの角に最初の的を作ってくれたことを今でもよく覚えています。
私の武術における最近の研究が、弓矢、馬術、農耕、道具など古の時代から人が関わって来た生活様式と関係する身体観や所作に着目してます。特に古の時代における武術と言えば馬と弓に重きを置いており、未だに武術の基礎に置いて『馬歩(まほ)、平馬歩(へいまほ)、騎馬歩(きばほ)』、『弓歩(きゅうほ)』『馬手(右手、めて)』『弓手(左手、ゆんで)』などが稽古用語として用いられます。本来なら生活様式の中で“普通に”共有されていた経験と体験が、生活様式から離れ形式化しパントマイム的な形式のみが残って行き、もとの感覚経験から離れてしまったことが近代における武術の形骸化とも直接関係してます。
武術の基礎中之基礎、基本中之基本となる弓矢の作りや構造を知り、実際に丸木弓のような古代から伝わる弓矢から私たち現代に生きる武術家・武道家が学べることは只々多くあるかと思われます。武術・武道を試みる方は関根先生による此のワーク・ショップを逃す手はないかと!!
ゲストとして参加する私の方からは講座の合間に、作った弓矢から何のような動きが要求され、それが武術的な動きや身体の状態と如何に関係しているかなどに触れて参ります。また、弓矢と他の武道具や無手の技術の関係などにも触れて参ります。
皆様とお会いできますこと楽しみにしております!!
《弓矢を作る集い》ゲスト講師 光岡 英稔
関根秀樹 『弓矢を作る集い』
【募集要項】
日時: 2015年8月16日(日) 雨天決行
12時~17時くらいまでを予定
会費: 材料費の関係で参加費に違いがあります。
【弓矢を作る人】 ・・・制作された弓矢は持ち帰れます 現在キャンセル待ち
大人 8000円 (材料費込み) 中学生 4000円 高校生 5000円
弓矢を作る人は、制作時に見学希望者が出た場合ご協力をお願いします。
【弓矢を作るのを見学】 残席有り
大人6000円 中学生 3000円 高校生 4000円
募集:制作・見学を含めて20名程度
会場: 小田急線鶴川駅付近
(お申し込み、お問い合せ時にお知らせ致します)
食事: 各自でご用意ください。
持ち物 弓矢を制作される方: クラフトナイフ / カッター/
制作した弓矢の持ち帰り用の布や袋 (大きさは木刀が収まる程度)
申込みフォームへ
【リンク先の申込みページに移動できない(表示されない)場合】
お名前・住所・人数・電話番号をご記入の上、
下記メールアドレスまでお申し込みをお願い致します。
宛先 tc.academy.2011@gmail.com
・その他
当日は現場で懇親会を行います。
会への差し入れ、参加される方々への飲み物、食べ物差し入れ大歓迎です。
講師プロフィール
関根秀樹:和光大学や多摩美術大学、桑沢デザイン研究所などの非常勤講師も務めるフリーの研究者&ライター。
主な著書に『新版 民族楽器をつくる』『竹でつくる楽器』(創和出版)、『縄文人になる』(山と渓谷社 ヤマケイ文庫)『焚き火大全』(創森社、編著)、『刃物大全』(ワールドフォトプレス)などがある。
教育出版の中学校音楽教科書にも執筆。
※NHK教育『スコラ坂本龍一 音楽の学校』にも出演
何でこんなにワクワクするんだろう?
子供の頃得意げに弓矢を見せてくれた年上の君に
弓矢が作れなかった僕が凄いの作って見せてあげる!
そしてその日作る弓矢は、武術へと昇華する。
決め過ぎない その場でベストな選択を楽しむ
毎回参加の方ならお分かりと思いますが、
今回のイベントも、ちゃんと弓矢は作りますが、
詳しいプログラムスケジュールはありません。
自由稽古に参加されるもよし、音で遊んだり、語ったり、ぼんやりしたり・・
懇親会で各自持ち寄りの飲み物や食べ物を楽しんだり
参加された方の自然発生的な流れに任せています。
ピンと来た方、どうぞお待ちしております。
弓矢を作る集い
皆様こんにちは。 北川です。
武術・武道、身体技法を色々と教わったり研究していて分かったのが
「弓矢の重要性」
です。
しかし弓矢と言っても多種多様です。
何から学べば良いか思案しておりました。
そしてある日
「関根先生に一番古い、原始の弓矢の作り方から習おう!」
と思って企画しました。
ここから何かが始まると思います。
北川
【関根秀樹先生からのメッセージ】
弓と矢をつくる
古代~中世の戦争で最も重視された武器は弓矢と投石、近接戦の槍でした。
槍や投石の始まりは少なくとも250万年以上も前のこと。
対して弓矢の発明はよくわかっておらず、わずかな状況証拠から、およそ1万5千年前のレパント地方(現在のシリア、ヨルダンあたり)ではないかと言われています。
ヴィルム氷期が終わり、広大な草原が冬~春は大雪に閉ざされるようになったため、マンモスなど大型の獲物が大量絶滅した時代です。
狩りの技術も、森林ですばしこい小型動物に対応した変化を迫られました。
弓矢の発明は、弾力という目に見えない力を利用した最初の革命で、岩城正夫先生によればバネの起源、機械の起源の一つでもあります。
今回は、縄文~平安時代に使われた(アイヌ民族は近代まで)丸木弓を作ります。
弓琴、あずさ弓のように楽器であり呪具でもあった弓矢という道具に秘められたさまざまな工夫。
その操作法の中に隠された徒手武術との関連。
「弓歩」「弓受けの構え」とはいったい何なのでしょう。
何か参考になるものはないかといくつかの事典類を調べ、ついでにと wikipediaも見てみたら、あれはひどいですね。
何がどうひどいか。
情報の質や検索法、調べるという行為の変化についても考えてみましょう。
人類の進化と自己家畜化、自己ペット化、現代文明の発展と文化の多様性喪失、人の能力の劣化などにもつながる問題点が、弓矢の発展にも内在しています。
和光大学非常勤講師 関根秀樹
【ゲスト講師 光岡英稔先生からのメッセージ】
今回は私自身が誰よりも関根先生による弓矢の作り方のワーク・ショップを楽しみにしているかも知れません!!
ちょうど私の武術研究が弓馬の術に着目し始めているところにドンピシャの弓矢作りの講座を開いていただけることは嬉しいばかりです!
考えてみれば私の最初の武術体験も弓矢でした。カリフォルニアの野山で生活していたころ父親から貰った弓矢を打ったことが初めての武術経験だったと言えます。古い洋弓でしたが、父親が藁の束を買って来てくれ家の坂道を下りたところの角に最初の的を作ってくれたことを今でもよく覚えています。
私の武術における最近の研究が、弓矢、馬術、農耕、道具など古の時代から人が関わって来た生活様式と関係する身体観や所作に着目してます。特に古の時代における武術と言えば馬と弓に重きを置いており、未だに武術の基礎に置いて『馬歩(まほ)、平馬歩(へいまほ)、騎馬歩(きばほ)』、『弓歩(きゅうほ)』『馬手(右手、めて)』『弓手(左手、ゆんで)』などが稽古用語として用いられます。本来なら生活様式の中で“普通に”共有されていた経験と体験が、生活様式から離れ形式化しパントマイム的な形式のみが残って行き、もとの感覚経験から離れてしまったことが近代における武術の形骸化とも直接関係してます。
武術の基礎中之基礎、基本中之基本となる弓矢の作りや構造を知り、実際に丸木弓のような古代から伝わる弓矢から私たち現代に生きる武術家・武道家が学べることは只々多くあるかと思われます。武術・武道を試みる方は関根先生による此のワーク・ショップを逃す手はないかと!!
ゲストとして参加する私の方からは講座の合間に、作った弓矢から何のような動きが要求され、それが武術的な動きや身体の状態と如何に関係しているかなどに触れて参ります。また、弓矢と他の武道具や無手の技術の関係などにも触れて参ります。
皆様とお会いできますこと楽しみにしております!!
《弓矢を作る集い》ゲスト講師 光岡 英稔
関根秀樹 『弓矢を作る集い』
【募集要項】
日時: 2015年8月16日(日) 雨天決行
12時~17時くらいまでを予定
会費: 材料費の関係で参加費に違いがあります。
【弓矢を作る人】 ・・・制作された弓矢は持ち帰れます 現在キャンセル待ち
大人 8000円 (材料費込み) 中学生 4000円 高校生 5000円
弓矢を作る人は、制作時に見学希望者が出た場合ご協力をお願いします。
【弓矢を作るのを見学】 残席有り
大人6000円 中学生 3000円 高校生 4000円
募集:制作・見学を含めて20名程度
会場: 小田急線鶴川駅付近
(お申し込み、お問い合せ時にお知らせ致します)
食事: 各自でご用意ください。
持ち物 弓矢を制作される方: クラフトナイフ / カッター/
制作した弓矢の持ち帰り用の布や袋 (大きさは木刀が収まる程度)
申込みフォームへ
【リンク先の申込みページに移動できない(表示されない)場合】
お名前・住所・人数・電話番号をご記入の上、
下記メールアドレスまでお申し込みをお願い致します。
宛先 tc.academy.2011@gmail.com
・その他
当日は現場で懇親会を行います。
会への差し入れ、参加される方々への飲み物、食べ物差し入れ大歓迎です。
講師プロフィール
関根秀樹:和光大学や多摩美術大学、桑沢デザイン研究所などの非常勤講師も務めるフリーの研究者&ライター。
主な著書に『新版 民族楽器をつくる』『竹でつくる楽器』(創和出版)、『縄文人になる』(山と渓谷社 ヤマケイ文庫)『焚き火大全』(創森社、編著)、『刃物大全』(ワールドフォトプレス)などがある。
教育出版の中学校音楽教科書にも執筆。
※NHK教育『スコラ坂本龍一 音楽の学校』にも出演