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★2月8日(土)関根秀樹 「くらしの中のカガク 民俗科学への招待」

2020-01-08

Tag :

識の玉手箱、関根先生のワークショップへようこそ!

職人のワザ、カン、先人の知恵、ちゃんと伝わってますか?
今の教育では殆ど教わることの無いジャンルを
身近な生活の中の道具や技術も参考に掘り下げてみましょう

関根ワールド全開、興味深い図版や映像、実験もあります!

 日本の手道具08鉱石KIDS


・プロデュ-サーの北川智久先生からのメッセージ

今回は皆様とカガクについて考えたいと思います。
武術や身体技法を学んでいますと、カガクは無関係ではありません
前後関係は省きますが、稽古のために水素について調べる必要もありました。

それから、マンガやアニメを楽しむにもカガクの知識が必要な世の中でもあります。
エントロピーが分からないと、魔法少女の希望と絶望の相転移のシステムがよく分からないです。

また石化から復活した人類が
「そそるぜこれは!」
と言っていますが、実はよく分からず、雰囲気でごまかしている自分もいます。

厨ニ病をやるのも楽ではありません。
という訳で、一緒に勉強しましょう!
北川



関根秀樹 「くらしの中のカガク 民俗科学への招待」

【募集要項】

日時: 2020年2月8日(土) 
     14時~17時半くらいまでを予定
     (遅れての参加早退可能です)
   
会費:大人 8000円  
家族参加
未就学児 無料  小学生 2000円 中学生 3000円 高校生 4000円

募集:25名前後 
*中学生以下の単独、及び複数でのご参加はご遠慮下さい。

会場: 小田急線鶴川駅付近徒歩10分程度 
    (集合場所をお申し込み確認メールにてお知らせ致します)
会場は室内です。

お申し込み ⇒
 申込フォームへ

秋岡芳夫 宮沢賢治キーワード図鑑 平凡社コロナブ デザインとは何か たくさんのふしぎ『火』20098 福音館書店

関根先生からのメッセージ

くらしの中のカガク  民俗科学への招待

おばあちゃんの知恵、老職人のカン、古くから伝えられてきたワザなど。
近代化、西洋化、都市化の中で失われてきたもの。
失われつつあるもの。

近代科学技術や公教育の世界では取り上げられにくいこうしたものを、
どう評価し、次代に受け継いでいくか。
体験的な伝達は必須だし、それに付随した口伝(くでん)もある。
しかし、今の時代、それだけでは先細りが目に見えている。

1982年頃だったか、工業デザイナーの秋岡芳夫先生は、
「文系、理系、いろんな角度から再検討して、
科学的に理論化できる部分、数値化できる部分はしていかないと」
とウイスキーを片手に言った。

「確かにそれは大事だと思いますけど、だれがやるんですか?」
とぼくがきくと、
「何言ってんの。そんなの君がやるんだよ!」

高校3年の時、『日本の手道具 失われゆくひとつの文化』に出会い、
秋岡さんの著書を片っ端から読み、心酔していたぼくは、
上京と同時に、中野にあった秋岡さんが主宰するグループ・モノモノの
「モノモノ・サロン」に出入りするようになった。

中学3年の時の福岡正信『わら一本の革命』と同じくらいの、
人生観が変わるほどの出会いだった。

その後、和光大学では芭蕉のゼミと記紀万葉論のゼミに所属するのだが、
一方で高木仁三郎、小原秀雄、板倉聖宣先生らの講義を受け、
教育学では森田俊男先生にずっとついて回り、
平和教育や自由民権百年イベントなどのお手伝いもしていた。

ぼくは基本的に心酔した人の著作は片っ端から読みまくる。
理系も文系も芸術系もおかまいなし。
本にお金を使いすぎるから、学生時代も映画とかコンサートとかに
特殊なもの以外、ほとんど縁がなかった。
ケネス・アンガーのシュールレアリスム映画祭とか、
紅龍&ひまわりシスターズ(のちの上々颱風)とか。

神田神保町の古書店街や大学の図書館、
それに文学科の佐伯研究室が根城だったが、
2年の時からは原始技術史の岩城正夫先生の研究室と、
理科実験室も根城になった。
小学生のころから年に500冊くらいの本と、マンガもそれくらい読んでいた。
文学少年だったが、同時に理科少年でもあり、
1年生の時から学研の『科学』は毎月楽しみにしていた。

その付録のデザイナーが秋岡さんだったとは当時知る由もなかったが。
小学校は科学クラブ。中学はバレー部と地学部、文芸部。
高校では男子校の茶道部と物理部だった。
そしてあの時代、理科室や薬品庫のカギは部長なら自由に借り出し
昼休みや放課後は自由に実験できた。
「あぶない実験はするなよ!」「はーい先生(ペロッ)!」てなもんだ。

ペグマタイト鉱物の産地として知られた福島県石川郡で生まれ育ったから、
3歳の頃には石集めが趣味だった。
祖母や母の影響で小学4~5年の頃は薬草に興味を持ち、
『原色薬用植物図鑑』なんかを擦り切れるほど読んでいた。
植物成分から火薬の原料が抽出できる可能性もこの図鑑で気づき、
理科室で実際にやってみた。

考えてみたら、文献で徹底的に調べて実験してみる、というスタイルは、
小学校の時から基本的に変わっていない。
物理教育や科学技術史、技術論の立場から古代技術にアプローチし
ひたすら実験し、しかも熟練によって実験の精度を上げていくとい
岩城正夫先生の研究は、非常に新鮮でおもしろく、理科少年の好奇心を刺激した。
先生も間口の広い読書家で、研究室にいろんな分野の本があるのも楽しかった。

ただ、どんなにあこがれ、夢中になっても、秋岡芳夫や岩城正夫ら
子どものころからの工作の天才で、発明家に近いような人たちだ。
不器用で仕事がのろいぼくが同じようなアプローチを試みても、
そうは上手くいかない。

とにかく、やってみる。試行錯誤しながら考える。
ただし、本当に試行錯誤だけだと
遅すぎるので、僕の場合はとにかく文献や民俗例などを調べ、徹底的に調べ、
ある程度頭で理解しながらやらないとなかなか前へ進めない。

それまでそこそこ熟練するまでやったことがあるものといえば、
中学時代、鮎原こずえに憧れて挑んだバレーの変化球サーブと回転レシーブ。
ミュンヘンの男子バレートレーナーだった斎藤勝先生の『バレーボールのトレーニング』や東ドイツ、ソビエト、北欧などのトレーニング理論に学んだ筋トレ。
それにヌンチャクくらいのものだった。

ぼくの運動能力や筋力のピークはバレー部の大会が終わったあとの15歳。
6年生まで運動音痴でろくにスポーツもやらなかったのが、
ほぼ2年半で急激に無謀なトレーニングをしたせいで、
1年の時は過労で腎臓炎になったし(薬草で自分で治した)、
肘も腰も壊したまま。

垂直飛びで95㎝跳べても、背が低いので高校で続ける気にはならなかった。
トレーニングも身体の構造、動きの構造がある程度わかっていると
地味な筋トレも楽しくできる。

人気のない男子バレーで、よその部をやめそうなやつを
引き抜いて作ったチームだったから、なおのこと。

いかにわかりやすく理論化し、数値化し、やる気にさせるか。
父の本棚から発達心理学や教育心理学の本を引っ張り出し、
内発的動機付けやスパイラルラーニングなんぞも援用して指導した。
顧問の教師がほとんど来てくれなかったので、
部長とコーチとトレーナー兼任のようなもの。

たまに来てくれる先輩たちは、ありがたい人もいれば、
「もう来んな!」と言いたくなるようなのもいた。
急造チームにコンビネーションバレーは無理なので、
徹底的にサーブなど個人技を鍛え上げ、
結果として、先輩たちが成し遂げられなかった地区大会優勝。
個人的にはサーブで1セット取ったのがうれしかったが、
これも流体力学や弾道学の応用だった。

スポーツでも料理でも、音楽や絵画でさえも、
世の中の多くのものごとは、物理や化学である程度理解できる場合がある。
もちろん、それですべてがわかるわけはないのだが。

ただ、日本のように理系・文系・技術系・芸術系・体育系などが分離した教育体系では、
化学や物理の世界、もっと早くには理科の世界から疎外されてしまった人も多い。

算数、数学も、英語も、古文漢文なんかもそうかもしれない。
数式や化学式、元素記号が出てきただけで、心理的にシャットアウトし、そこから先は思考停止してしまう。
理系・工学系の入門書で、わかりやすさをうたった本でも、
文系の人間にはとてつもなくわかりにくいものが多い。

それぞれの分野で、専門分野の人は、それ以外の分野の人たちが
何がわかっていないのか、何が苦手なのか、想像すらできないのだろう。

古典文学の楽しさを多くの理系人間が理解できないことが、
古典好きには理解できないように。
酒飲みが下戸の気持ちを理解できず、
喫煙者がタバコのにおいが嫌いな人を理解できないように。

今回はカガクの入門編ということで、身近な生活の中の道具や技術について、
文系でも興味がもてるような図版や映像、実験など取り入れながら
できるだけわかりやすくお話ししようと思います。
あまり期待しないでね。

関根秀樹


お申し込み ⇒ 申込フォームへ

講師プロフィール
:和光大学や多摩美術大学、桑沢デザイン研究所などの非常勤講師も務めるフリーの研究者&ライター。
主な著書に『新版 民族楽器をつくる』『竹でつくる楽器』(創和出版)、『縄文人になる』(山と渓谷社 ヤマケイ文庫)『焚き火大全』(創森社、編著)、『刃物大全』(ワールドフォトプレス)などがある。
教育出版の中学校音楽教科書にも執筆。
※NHK教育『スコラ坂本龍一 音楽の学校』にも出演



★12月29日(日)関根秀樹 火起こしから始める「たき火」ワークショップ

2019-12-07

Tag :

 『縄文時代は火を起こすのも難しく、
とても不便な生活だったのでしょうか?

逆に、モノの溢れている現代の方が不便だと私は思っています』
原始技術史研究者 和光大学非常勤講師 関根秀樹


takibi.jpg 

 面白いだけで無くとても大切なことを経験する日になります
今回は実験もたっぷり! 楽しく年の瀬を過ごしましょう!

分で木を拾ってきて「焚き火」したことって有りそうで無かったかも。
まして自分で火をおこしたことなんて・・・

一口に焚き火をするといっても、今まで経験の無いことを沢山
しなければ、ちょっと出来ないかもしれませんよ。
だってどんな木を集めれば良いのかも最初は分かりませんから。
人によっては初めてナイフやナタを使うかも。
そこは当然発見の連続です。

今回のイベントは、ちゃんと「焚き火」をして、料理もして
実験もして、音で遊んだり、語ったり、ぼんやりしたり・・
詳しいプログラムスケジュールはありません。
参加された方の自然発生的な流れに任せています。

ピンと来た方、どうぞお待ちしております。

皆様
こんにちは。北川です。 
前回も火を起こし、肉や野菜を焼きました。
そして焚き火で湯を沸かし、鍋が出来上がりました。
このような場を皆様と共有できる事を嬉しく思います。
 
今回も、温かい鍋を作りたいですね。
おいしいだけではなく、力になることを願っています。 
北川

関根先生からのメッセージ


古代ローマではユリウス暦12月25日は冬至の火祭りの日であり、ミトラス神の祭日でした。
ヨーロッパでもキリスト教以前は、そしてキリスト教以降も冬至の火祭りは盛んでしたが、やがて4世紀にコンスタンチノープル公会議で創り上げられた「クリスマス」という新しい祭日に埋没してしまいます。
冬至、あるいは1年の終わりの大晦日、かまどの火を消し、木と木を擦って新しい火、清浄な火を起こして新年を迎える鑽火(きりび)の祭儀は、世界各地で古くから行われてきました。
中国唐代には清明の時季に行われたようですが。
今回の焚き火ワークショップも、古代と同じ道具と技術を使い、摩擦で火を起こします。
火切臼は福島県石川郡平田村上蓬田産のやわらかい杉板。
火切杵は和光大学の敷地内で採取し、数年間乾燥させたウツギやキブシ、アジサイ、ムラサキシキブを使います。
火種から火口(ホクチ)を使って炎にし、焚きつけに点火し、火を大きく育てる一連のプロセスを体験してください。
火打石や、天気が良ければ法隆寺や正倉院にもある火取玉(水晶球レンズ)などの実験もします。
現代のミッシュメタルを使った発火具も使ってみましょう。
分厚い鉄板や直火、熱灰による焚き火料理もさまざま。
火薬発明以前の竹を使った魔よけの爆竹や、火を使って竹を曲げたりねじったり硬化させたり、竹細工の実験もします。
竹槍はどのくらい硬く鋭くなるのか?
アイヌの竹矢じりはどのくらい威力があるのか?
パプアなどで使われる竹のナイフで肉を切ったり木を削ったりできるのか?
岩城正夫先生の「やってみなければわからない」を実践します。
竹を使ったあかりや、松明、油や獣脂を燃やす灯明なども実験しようと思います。
そうそう、ドングリ(クヌギとコナラ)のあく抜きをしてドングリクッキーを作るので、
そのアクで染色の実験もします。
ふつうは媒染剤に渋田の泥や緑礬(硫酸第一鉄)を使うのですが、今回は硫酸バナジウムを使ってもっと濃いグレーを染めてみます。
盛りだくさんですが、臨機応変、行き当たりばったり(小学6年生のときの座右の銘でしたが、先生に怒られました)に進行します。
見落としたらごめんなさい。
野生化したお茶の葉を炙ってサンカの柴茶とか、ヒサカキの実で青い絵の具を作るとか、
ああきりがない!
 
関根秀樹


関根秀樹 『焚き火ワークショップ』

【募集要項】

日時: 2019年12月29日(日)  雨天決行
     13時~19時くらいまでを予定
     (早退は自由です)
   
会費:大人 8000円  
家族参加
未就学児 無料  小学生 2000円 中学生 3000円 高校生 4000円

募集:25名前後 
*中学生以下の単独、及び複数でのご参加はご遠慮下さい。

会場: 小田急線鶴川駅付近徒歩10分程度 
    (集合場所をお申し込み確認メールにてお知らせ致します)

食事: 各自「芋」「肉」「野菜」など焼きたいものをご持参下さい。
    アルコールの持ち込み可
会への差し入れ、参加される方々への飲み物、食べ物大歓迎です。

お申し込み ⇒ 
申込フォームへ

●当日の服装について
薄手のダブダブ起毛素材は着衣火災の危険性があるので不可。
薄手のポリエステル、ナイロン100%の服、フリースなども火の粉で
穴が開いたり火傷をする場合があります。
上着は綿や毛が50%以上の厚手素材が安全です。
多少汚れたり煙の臭いがついてもいい服装でお越しください。
日よけ帽子、手拭い、タオル、軍手なども有ると便利です

会場は屋外ですので、暑さ寒さ対策、紫外線対策等お忘れ無く!

・その他 同意事項

講習会中の怪我や事故等には十分お気をつけ下さい。
決してご無理をなさらずご自身の体調をご判断の上ご参加下さい。
イベント開催中の発病・怪我・事故・盗難などについての責任は負いかねますので予めご了承下さい。
事前に傷害保険、レジャー保険等に加入していただくなど、ご自身の責任において対応して頂きますようお願いいたします。
イベント中は講師およびスタッフ指示及び当該施設の利用規約をお守り下さい。

講師プロフィール
:和光大学や多摩美術大学、桑沢デザイン研究所などの非常勤講師も務めるフリーの研究者&ライター。
主な著書に『新版 民族楽器をつくる』『竹でつくる楽器』(創和出版)、『縄文人になる』(山と渓谷社 ヤマケイ文庫)『焚き火大全』(創森社、編著)、『刃物大全』(ワールドフォトプレス)などがある。
教育出版の中学校音楽教科書にも執筆。
※NHK教育『スコラ坂本龍一 音楽の学校』にも出演


★12月1日(日) 関根秀樹 火起こしから始める「たき火」ワークショップ

2019-11-04

Tag :

 『縄文時代は火を起こすのも難しく、
とても不便な生活だったのでしょうか?

逆に、モノの溢れている現代の方が不便だと私は思っています』
原始技術史研究者 和光大学非常勤講師 関根秀樹


takibi.jpg 

 面白いだけで無くとても大切なことを経験する日になります

分で木を拾ってきて「焚き火」したことって有りそうで無かったかも。
まして自分で火をおこしたことなんて・・・

一口に焚き火をするといっても、今まで経験の無いことを沢山
しなければ、ちょっと出来ないかもしれませんよ。
だってどんな木を集めれば良いのかも最初は分かりませんから。
人によっては初めてナイフやナタを使うかも。
そこは当然発見の連続です。

今回のイベントは、ちゃんと「焚き火」をして、料理もして
実験もして、音で遊んだり、語ったり、ぼんやりしたり・・
詳しいプログラムスケジュールはありません。
参加された方の自然発生的な流れに任せています。

ピンと来た方、どうぞお待ちしております。

皆様
こんにちは。北川です。 
前回も火を起こし、肉や野菜を焼きました。
そして焚き火で湯を沸かし、鍋が出来上がりました。
このような場を皆様と共有できる事を嬉しく思います。
 
今回も、温かい鍋を作りたいですね。
おいしいだけではなく、力になることを願っています。 
北川

関根先生からの講師挨拶文

昔、「頭ばっかりでもカラダばっかりでもダメよね!」というヨーグルトのコマーシャルがありました。
「文武両道」といいますが、さまざまなスポーツのアスリートにも、もちろん武術家にも、読書家で幅広く深い見識や知性を兼ね備えた人はいます。
一方で、やはり「脳筋」の困った人が多いのも実情です。
いわゆる先進国の中で一番本を読まないのが日本の高校生や大学生
生活時間のほとんどはスマホいじりです。
毎週毎週やたらに多くの本や雑誌が刊行されるのに、売れない、買わないんだから、出版大不況(大恐慌とも)も、知の衰退、知の崩壊も当たり前でしょう。
19歳以降で運動をしない人が多いのも、現代日本の大きな特徴です。
また、スマホやパソコンやテレビの動画、映像などを見るだけで知ったつもり、わかったつもりになってしまい、生の体験、実体験が圧倒的に足りなくなっているようです。
4K、8Kなどの超高精細大画面や3Dが普及すれば、ますますバーチャルな視覚体験を実体験と混同する子どもたちが増えるでしょう。
理工学部、芸術学部など、ものづくりにつながる分野でも、学生たちの物質観の欠如、自然観の貧弱さは、日本の将来にとって致命的に見えます。
高度な科学技術教育も、文学や芸術も、根幹は日常生活の中の自然との接し方、人との接し方、自然観察や人間観察などから少しずつ育まれるものだと思います。
まずは土、水、木、火など人間にとって最も身近で根源的な自然と遊び、学ぶことから、すべては始まる気がします。
恒常的な不況(大企業や株主にお金は回っても庶民には還流しない)の中で、日本は空前のキャンプブーム、アウトドアライフやバーベキューのブームだそうです。
私がライターをしていた90年頃に実売50万部だった『BE-PAL』(小学館)の発行部数はいま20分の1以下。
老舗だった『OUTDOOR』(山と渓谷社)も廃刊しました。
一方、ブログやYoutubeなどには玉石混交の情報があふれています
ブッシュクラフト(野外生活技術)やグリーンウッドワーク(生木木工)についても、日本の実情に合わない翻訳情報が多いとはいえ、広まってきています。
何せ、『ソウナンですか?』『ふたりソロキャンプ』なんていうマンガやアニメで女子高生がさまざまな原始的サバイバルテクニックを駆使してるんだから。
40年前の学生時代、秋岡芳夫先生(工業デザイナー)のアトリエでブッシュクラフトやグリーンウッドワークの洋書を何冊か読んだ時とは隔世の感があります。
一方で、相変わらず火起こし、摩擦発火技術に関しては、米軍特殊部隊出身のサバイバルエキスパートがインチキな番組を作っています。
「白人はわれわれの10倍の焚き木を使って2倍の焚き火をする」と言った先住民の言葉は、エネルギー消費、トータルエネルギーコストの問題としても今一度考えてみる必要があるのではないでしょうか?
まあ、難しいことは置いといて、ようやく過ごしやすくなってきた秋の週末、焚き火と料理を楽しみながら、火の秘密の一端を垣間見てみましょう。
 
関根秀樹


関根秀樹 『焚き火ワークショップ』

【募集要項】

日時: 2019年12月1日(日)  雨天決行
     13時~19時くらいまでを予定
     (早退は自由です)
   
会費:大人 8000円  
家族参加
未就学児 無料  小学生 2000円 中学生 3000円 高校生 4000円

募集:25名前後 
*中学生以下の単独、及び複数でのご参加はご遠慮下さい。

会場: 小田急線鶴川駅付近徒歩10分程度 
    (集合場所をお申し込み確認メールにてお知らせ致します)

食事: 各自「芋」「肉」「野菜」など焼きたいものをご持参下さい。
    アルコールの持ち込み可
会への差し入れ、参加される方々への飲み物、食べ物大歓迎です。

お申し込み ⇒ 
申込フォームへ

●当日の服装について
薄手のダブダブ起毛素材は着衣火災の危険性があるので不可。
薄手のポリエステル、ナイロン100%の服、フリースなども火の粉で
穴が開いたり火傷をする場合があります。
上着は綿や毛が50%以上の厚手素材が安全です。
多少汚れたり煙の臭いがついてもいい服装でお越しください。
日よけ帽子、手拭い、タオル、軍手なども有ると便利です

会場は屋外ですので、暑さ寒さ対策、紫外線対策等お忘れ無く!

・その他 同意事項

講習会中の怪我や事故等には十分お気をつけ下さい。
決してご無理をなさらずご自身の体調をご判断の上ご参加下さい。
イベント開催中の発病・怪我・事故・盗難などについての責任は負いかねますので予めご了承下さい。
事前に傷害保険、レジャー保険等に加入していただくなど、ご自身の責任において対応して頂きますようお願いいたします。
イベント中は講師およびスタッフ指示及び当該施設の利用規約をお守り下さい。

講師プロフィール
:和光大学や多摩美術大学、桑沢デザイン研究所などの非常勤講師も務めるフリーの研究者&ライター。
主な著書に『新版 民族楽器をつくる』『竹でつくる楽器』(創和出版)、『縄文人になる』(山と渓谷社 ヤマケイ文庫)『焚き火大全』(創森社、編著)、『刃物大全』(ワールドフォトプレス)などがある。
教育出版の中学校音楽教科書にも執筆。
※NHK教育『スコラ坂本龍一 音楽の学校』にも出演


★5月5日(日)関根秀樹「刃物の選び方使い方と研ぎ 入門編」

2019-04-15

Tag :

 『ナイフマガジン』『刃物大全』(WPP)の連載や特集で登場した刃物の一部も紹介しつつ、現代の生活で使う刃物の選び方、使い方、研ぎやメインテナンスの基本を実践的に学びます。

 hamono.jpg 

あなたは自分に合った刃物を知っていますか?

物は危険だから持たない触らないように、と学校で習ったけど
日常生きていく上でも刃物が無ければ、困ることは多い。
職人さんでは無いけど、切れ味って知ってみたいし、刃物(道具)を愛おしむ気持ちも
できれば分かるようになりたい。

原始の時代から存在している「刃物」、本当は知らなければならない、知っていなければならない事がきっと沢山あるハズです。 今回はその情報、お宝話を関根先生が皆様に語ります。

関根秀樹ワールドご一緒に如何ですか?
ピンと来た方、どうぞお待ちしております。

関根先生からの講師挨拶文

刃物の選び方使い方と研ぎ 入門編
 
   数年前まで、『ナイフマガジン』という、ナイフ、刃物の専門誌があった。
そこで10数年間、主に日本の山仕事や職人仕事、あるいは日常生活で使われるで使われる生活刃物についての記事を書いてきた。「鉈と小刀 日本民俗刃物考」の連載が始まるまで、『ナイフマガジン』の記事は戦闘用、軍事用のいわゆるタクティカルナイフがほとんど。だが、失われつつある日本列島各地の鉈や山林刃物、職人や農山漁村の手仕事に使われてきた刃物。
そうした刃物についての、古今の文献や実地調査に基づくディープな記事が書ける雑誌は他にどこにもなかった。

考古学的な話題、民俗学的な話題、主に東南アジアや南アジア、オセアニアなどの文化人類学的な話題もOK。
縄文式サバイバルやブッシュクラフト(主に野外での自然素材を使ったプリミティブな生活技術)、民族楽器の製作など、で日常的に刃物を使い、研ぐ使い手の立場でデザインした刃物を、日本を代表する腕のいい鍛冶屋さんに注文して作っていただく、というような企画も実現した。 

学生時代に秋岡芳夫先生(工業デザイナー)のところで知己を得た中野の高名な大工道具鍛冶、左市弘(山崎氏。故人)には、無理を承知で明治時代の肥後守(というよりその原型)の刃だけ鍛ってもらった(地金は持ち込みの古い和釘。鋼は白紙1号)。「穴は自分で開けて!」というので大学のボール盤で加工し、変形の真鍮鞘も自分で作り、30歳年上の親友(古美術修復家)に李白の詩の一節を鏨で彫ってもらった。 
  
 戦前の肥後守の座金は菊花紋が多かったが、それじゃ芸がない。いまは一流の宝飾デザイナーになっている古い友人(知り合った頃は東京芸大の学生だった)のアトリエにベリリウム青銅の薄板を持ち込み、桜の花の形のおしゃれな座金を作ってもらった。 コラボレーションによる左市弘スペシャル肥後守。

以前にも市弘さんには洋式のナイフを作ってもらったことがあり、「関根さんはいつもおもしろいけど面倒な仕事持ってくるねえ」とあきれられた。 その後、縁あって出演した科学番組から、「だれか科学の知識や技術を応用してものを作っている職人さんはいませんか?」と相談を受けたので、即座に東大や東工大などでも非常勤講師を務めていた市弘さんに電話し、やがてすばらしい番組が出来上がった。

 市弘さんもとても喜んでくださったが、名人の秘伝を惜しげもなく公開した映像はこの上もなく貴重だ。
市弘さんはテレビ局からもらったビデオを何十本もダビングして交流のある同業者や友人たちに配った。 
惜しくも亡くなられて、二人三脚だった火造り名人の弟さんも廃業。刃物鍛冶の名門左市弘の名跡は絶えてしまったが、Youtubeでも見られるこの番組が生まれるきっかけを作ったことで、ささやかな恩返しができたような気はしている。 
甲野善紀先生はじめ多くの方々も読んでくださっていた『ナイフマガジン』の、いくつかの連載記事の一端は、膨大な写真資料とともに『刃物大全』(WPP)に転載されている。 

今回は連載や特集で登場した刃物の一部も紹介しつつ、現代の生活で使う刃物の選び方、使い方、研ぎやメインテナンスの基本を実践的に学びます。ちょっとした木工や竹細工もやってみましょう。

 クラフトナイフを日本刀のようなハマグリ刃に研いだもの、左利き用に改造したものなど販売用も少し用意しますが、愛用のナイフや包丁、はさみ、砥石などがあればご持参ください。

砥石を新しく買うなら、天然砥石と同じように水をかければすぐ使えるシャプトンというメーカーの、「刃の黒幕」というシリーズがおすすめです。とりあえず中砥で1000番、仕上げ砥で3000番くらいそろえれば家庭用には十分でしょう。耐水ペーパーなどを使う応急処置や、さび止めの工夫などについても考えましょう。   
 関根秀樹


関根秀樹 
刃物の選び方使い方と研ぎ 入門編

【募集要項】

日時: 2019年5月5日(日)  
     13時~17時くらいまでを予定
     (早退は自由です)
   
会費:大人 8000円  
家族参加
未就学児 無料  小学生 2000円 中学生 3000円 高校生 4000円

募集:15名前後 
*中学生以下の単独、及び複数でのご参加はご遠慮下さい。

会場: 小田急線鶴川駅付近徒歩10分程度 
    (集合場所をお申し込み確認メールにてお知らせ致します)

お申し込み ⇒ 
申込フォームへ

●その他
ご自身のナイフ、包丁、ハサミなどの研いでみたい刃物をお持ち下さい

・その他 同意事項

講習会中の怪我や事故等には十分お気をつけ下さい。
決してご無理をなさらずご自身の体調をご判断の上ご参加下さい。
イベント開催中の発病・怪我・事故・盗難などについての責任は負いかねますので予めご了承下さい。
事前に傷害保険、レジャー保険等に加入していただくなど、ご自身の責任において対応して頂きますようお願いいたします。
イベント中は講師およびスタッフ指示及び当該施設の利用規約をお守り下さい。

講師プロフィール
:和光大学や多摩美術大学、桑沢デザイン研究所などの非常勤講師も務めるフリーの研究者&ライター。
主な著書に『新版 民族楽器をつくる』『竹でつくる楽器』(創和出版)、『縄文人になる』(山と渓谷社 ヤマケイ文庫)『焚き火大全』(創森社、編著)、『刃物大全』(ワールドフォトプレス)などがある。
教育出版の中学校音楽教科書にも執筆。
※NHK教育『スコラ坂本龍一 音楽の学校』にも出演


★3月9日(土) 関根秀樹 火起こしから始める「たき火」ワークショップ

2019-02-27

Tag :

 『縄文時代は火を起こすのも難しく、
とても不便な生活だったのでしょうか?

逆に、モノの溢れている現代の方が不便だと私は思っています』
原始技術史研究者 和光大学非常勤講師 関根秀樹


takibi.jpg 

 面白いだけで無くとても大切なことを経験する日になります

分で木を拾ってきて「焚き火」したことって有りそうで無かったかも。
まして自分で火をおこしたことなんて・・・

一口に焚き火をするといっても、今まで経験の無いことを沢山
しなければ、ちょっと出来ないかもしれませんよ。
だってどんな木を集めれば良いのかも最初は分かりませんから。
人によっては初めてナイフやナタを使うかも。
そこは当然発見の連続です。

今回のイベントは、ちゃんと「焚き火」をして、料理もして
実験もして、音で遊んだり、語ったり、ぼんやりしたり・・
詳しいプログラムスケジュールはありません。
参加された方の自然発生的な流れに任せています。

ピンと来た方、どうぞお待ちしております。

皆様
こんにちは。北川です。 
前回も火を起こし、肉や野菜を焼きました。
そして焚き火で湯を沸かし、鍋が出来上がりました。
このような場を皆様と共有できる事を嬉しく思います。
 
今回も、温かい鍋を作りたいですね。
おいしいだけではなく、力になることを願っています。 
北川

関根先生からの講師挨拶文

火を、改める。
あらためるとは、新ためる、
つまり新しくすることでもありました。
使い続けてきた古い火を消し、
キリモミで木を摩擦し、新しい火を起こすことを、
古代中国では鑽燧改火(さんすいかいか)と言いました。
仏典にも摩擦で火を起こす鑽火や衝撃で火花を飛ばす石火、燧(火打)の話はたとえ話としてよく出てきます。
日本の民俗学のある仮説では、ハレ(非日常)とケ(日常)は循環し、ケのエネルギーが枯れるのがケガレ。
ケガレは祓い、ハレの新たなエネルギーを注入しなければ、
新しい日常は始まらない、と考えられたようです。
儒教では春分、夏至、季夏(晩夏)、秋分、冬至に
陰陽五行説の木火土金水をあてはめ、
それぞれ青、朱(あか)、黄、白、玄(くろ)の色を当て、
季節によって木肌や樹皮の色を変えて火を起こす制があった、とされています。
しかし、そんな説が生まれたのは、孔子の死後数百年。
五行説が流行りだしたずっと後のこと。
論語などには年に一度(他のさまざまな文献から推測すると、
おそらく清明、今年なら4月5日ごろ)に鑽燧改火の習俗があったらしい記述があるだけです。
同時代の墨家集団に言わせれば、孔子を含め儒者は詐欺師集団のようなもの。
洋の東西を問わず、古代の宗教思想に捏造はつきものです。
 
さて、今回のワークショップは3月9日。
暦の上では3月7~8日前後が旧暦二十四節季の啓蟄(けいちつ)です。
地下で冬眠していた虫たち(古代の虫は蛇やカエルなども含む)が、
陽気で目覚め、地上に這い出してくる日ということで、
季節としてはこの日から春分までを啓蟄とし、春の季語にもなっています。
春の樹木で摩擦の火を起こし、
焚き火や炭火で料理やおいしいお茶やコーヒーを楽しみましょう。
アイヌ民族の古いマキリや折れた日本刀を改造した竹割鉈など、
珍しい民俗刃物もお見せできると思います。
 関根秀樹


関根秀樹 『焚き火ワークショップ』

【募集要項】

日時: 2019年3月9日(土)  雨天決行
     13時~19時くらいまでを予定
     (早退は自由です)
   
会費:大人 8000円  
家族参加
未就学児 無料  小学生 2000円 中学生 3000円 高校生 4000円

募集:25名前後 
*中学生以下の単独、及び複数でのご参加はご遠慮下さい。

会場: 小田急線鶴川駅付近徒歩10分程度 
    (集合場所をお申し込み確認メールにてお知らせ致します)

食事: 各自「芋」「肉」「野菜」など焼きたいものをご持参下さい。
    アルコールの持ち込み可
会への差し入れ、参加される方々への飲み物、食べ物大歓迎です。

お申し込み ⇒ 
申込フォームへ

●当日の服装について
薄手のダブダブ起毛素材は着衣火災の危険性があるので不可。
薄手のポリエステル、ナイロン100%の服、フリースなども火の粉で
穴が開いたり火傷をする場合があります。
上着は綿や毛が50%以上の厚手素材が安全です。
多少汚れたり煙の臭いがついてもいい服装でお越しください。
日よけ帽子、手拭い、タオル、軍手なども有ると便利です

会場は屋外ですので、暑さ寒さ対策、紫外線対策等お忘れ無く!

・その他 同意事項

講習会中の怪我や事故等には十分お気をつけ下さい。
決してご無理をなさらずご自身の体調をご判断の上ご参加下さい。
イベント開催中の発病・怪我・事故・盗難などについての責任は負いかねますので予めご了承下さい。
事前に傷害保険、レジャー保険等に加入していただくなど、ご自身の責任において対応して頂きますようお願いいたします。
イベント中は講師およびスタッフ指示及び当該施設の利用規約をお守り下さい。

講師プロフィール
:和光大学や多摩美術大学、桑沢デザイン研究所などの非常勤講師も務めるフリーの研究者&ライター。
主な著書に『新版 民族楽器をつくる』『竹でつくる楽器』(創和出版)、『縄文人になる』(山と渓谷社 ヤマケイ文庫)『焚き火大全』(創森社、編著)、『刃物大全』(ワールドフォトプレス)などがある。
教育出版の中学校音楽教科書にも執筆。
※NHK教育『スコラ坂本龍一 音楽の学校』にも出演


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プロフィール

TC.Academy.2020

Author:TC.Academy.2020
-------------------------
必然といえる偶然から出会った、
トップアスリートを支える
プロフェッショナルな人達と
関わりを持つようになって
10年以上になります。

自らが彼らにアドバイスを受け、
自身の心身に大きな変化を生じ、現在に至るまで日々進展中。
アドバイスを受ける毎に驚きがあります。

私のもらった感動やノウハウを
今度は多くの方々と共有したいという思いにかられ、直接プロフェッショナルの彼らから指導を受けられる講習会などを企画運営しています。

最初は知人から伝えはじめ、
今ではアスリート、アーティスト、学生、主婦あらゆるカテゴリーの分野のみなさんに参加頂いています。

私自身は身体を使う競技者経験はありません。
アーティストやコーチングプロなどのマネージング、プロデュースを生業にしています。

プロフェッショナルを支えるプロフェッショナルの彼らの独自のノウハウは、ジャンルの枠を超えて物事の本質に一歩近づく気づきを得られるものかもしれません
2011.7.1

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